自己出版と自費出版の違い

世界の自己出版

日本で、「自費出版」と言えば、基本的には著者が本の制作・出版・流通な費用を全て負担する本のことを言う。著者が本を自由に制作できるが、相当の費用がかかる。もっとも細かく見ると「共同出版」とか「協力出版」とか、出版者と費用を折半にしたり、大学教員による学術書の場合、授業で学生に本を毎年相当数売る、という条件で、出版するというのもあるだろうから、一概には言えないが、とにかく出版費用にそれなりのコストがかかる。 

一方、アメリカを中心とした海外にはSelf-publishing、日本語に訳せば「自己出版」という出版方法がとても盛んである。(以後「自己出版」という名前で話をすすめることにする) 

具体的に示すと、LuLu、Create space(現KDP)、Bulrb、BookbabyDraft2digital など海外には数多くの自己出版サイトが存在する。それぞれに特徴があるので、一概には言えないが、ネット販売を目的とした1冊から出版可能なオンデマンド出版が主流である。他に20冊から出版可能、またリアル書店に配本してくれるところもある。

日本でもAmazonが提供しているKDPで、印刷本と電子書籍が出版できるが、まだまだ、利用できる自己出版サイトは少ない。

ちなみに海外の自己出版サイトを使って私が始めた頃は以下、少々ハードルがあった。

(1) ISBNの取得

(2) アメリカの納税者番号の取得(ITINまたはEIN)

(3) 日本の銀行が使えないので、PaypalとPayoneerを取得

これらを取得して、自己出版をスタートしたのだが、今は随分楽になった。

(1)ISBNは、それそれの自己出版サイトで、無料または有料で付けてくれる。(2)は、アメリカの納税者番号がないと、ロイヤリティから30%が引かれることになっていた。しかし、現在はマイナンバーを入力すれば引かれることはない。(3)は、ほとんどの自己出版サイトでの歳入・出はPayPalが利用できる。ただし、アメリカAmazonKDPはPaypalが利用できないため、Payoneerを使う必要があった。しかし、現在ではアメリカAmazonは直接日本の銀行への送金が可能になった。それに加え、日本のAmazonKDPでも印刷本の制作が可能になったため、その心配もなくなった。

そのような状況下、利用可能な世界の自己出版サイトをいろいろ紹介していきたい。

 

 

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