ジョン・ミーガン著 ジャズ・インプロビゼーションシリーズ4「現代のピアノスタイル」 (Jazz Improvisation 4: Contemporary Piano Styles は手にとって見るとかなり分厚い本だった。
この教本の特徴はジャズ・ピアノで実際使われている、コードワークが、最初から掲載されているのである。
このVoicing を弾いた時の感動は忘れられない。まさにこれこそジャズだと実感したのである。
端的に説明をすると、Dm→G7→ C というコード進行において、Dmには9thを、G7には9thと13th、Cは6th(=13th)と9thと言う、いわゆるTnson Noteが加えられていたのである。それまで、日本にはこのようなコードワークを詳しく説明している本は皆無だったのである。
またその他、コードワークは音域の形によってAフォーム、Bフォームに別れていたが、夢中になって練習。掲載されている様々なコードワークも2,3ヶ月くらいでとりあえずほとんど弾けるようにはなった。
この本はあくまでもコードワークの教本であって、アドリブのための本ではない。
しかし、多くのジャズ・ピアニストが本書で学んだことだろう。現在、多く出版されているジャズピアノの教本も、本書を土台にしているのではないかと思う。そういう意味ではジャズピアノのバイブル的な存在と言っても良いのではないか。
尚、この教本は後に、和訳本も出版されたが、現在は絶版に成っている。ただ、洋書では手に入るし、Scribdからダウンロードも可能である。
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