NextPublishing

世界の自己出版

ここで、日本の自己出版社についても取り上げようと思う。

最近、日本でもオンデマンドによる自己出版のサービスを行なっているところがいくつかある。中でもよく利用されていると思われるのはNext publishingである。ちなみに私もよく利用している。

個人会員とプロフェッショナル会員の2種類がある。それぞれの特徴をまとめると。

(1)個人会員・・・入会金無料。Amazonで販売可能

(2)プロフェッショナル会員(出版者会員)・・・・事前にISBN取得が必要。入会金が55000円独自ブランドで出版が可能。Amazonだけでなく、楽天、ジュンク堂、丸善、三省堂などで、Webおよび店頭でも注文販売が可能。ただしAmazon以外で販売する場合は別途5500円がかかる。

(3)個人会員、プロフェッショナル会員ともに、共著の場合、印税分配システムが利用できる。

他の自己出版サイトにない特徴はプロフェッショナル会員の場合、Amazon以外でも販売できるのと、印税分配システムである。特にこのシステムは海外の自己出版サービスにもシステムなので、共著で本を出版したい人にはうれしいシステムだ。

その他、オプションとして、有料での表紙の作成、国会図書館への納品などのサービスがある。

(4)印税・・・どのくらいが得られるか、詳しくはNextPublishingのサイトで確認できる。

たとえば、以下、A5版、200pの白黒本を出版する場合、最低販売価格(設定価格によって異なる)があるため、おおむね1340円以上をつける必要がある。仮に2000円の価格をつけると、372円を受け取ることができる。              

一方、同じページ数でカラー本だと、3070円以上付ける必要がある。       仮に3070円付けたとすると、4円しか受け取ることができない。なのでどうしても価格を高く設定する必要が生じる。

以下の本は、Nextpublishingを通じて、Amazonなどで販売している本(「池田一アースアートストーリー」)の例である。

392P(カラーが329P)だが、おおむね5130円以上の最低販売価格を付ける必要がある。5130円を設定価格にすると、印税はわずか5円である。従って、カラー本の場合はどうしても高い設定価格を付ける必要が生じる。6700円(税込み7370円)の価格をつけざる負えなかった。

 

海外の自己出版サービスに比べ、手数料が安いとは言えないが、日本の自己出版サイトの中では、種々のサービス内容を考慮すると、ベストな選択と言ってよいだろう。

 

 

 

 

 

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